第1回インタビューは、ご自身の就活を振り返っていただき、お話をお伺いいたしました。
今の会社に就職された経緯、当時の就活事情についてお話しいただきました。
まず、ご自身の就活経験についてお聞かせいただけますか?
私の場合、現在の会社には大学の推薦で入社しました。他にも有名企業ばかりを30社くらいは、エントリーをしましたが、魅力的だと感じる企業からの内定はあまりなく、最終的に推薦による入社を選択しました。
現在の企業はもともと入りたいと望んでいた企業だったのでしょうか?
「職種」という意味では望んでいた会社でした。安定志向もあり、もともとは公務員になりたいと考えていた時期もありましたが、公務員を目指す場合、大学の他に公務員試験向けの専門学校へ通わなければならないという現実を知り、その時点で選択肢からはずしてしまいました。
御社の場合「職種」基準の採用なのですか?
私の時は事業部ごとの採用でしたが、職種もだいたいは決まっていました。年によって職種ごとの採用をして、入社後に配属が決まるということもあるようです。
余談ですが、昔は「海外転勤」は基本的に自分が行くか行かないかを選択していましたが、今は入社の時点ですべての方に海外転勤の可能性を示しているようです。
ご自身が就職活動をされていた際に、いわゆる「人気企業」はどこでしたか?
私の時代はdocomoさんが人気でしたね。まさに携帯事業が成長期で、中でも「天下のNTT」といった感じのdocomoさんに人気が集中していたように思います。
うちの会社は当時、あまり人気がありませんでしたが、最近は「人気企業ランキング」なんかでも上位に食い込んでいます。やはり時代背景が人気にも影響するんだと思います。
企業選択の際にはいわゆる「有名企業」=「自分が知っている企業」ばかりを選択していたというお話でした。また、少なからず世間にあふれる「企業人気ランキング」や、当時の時代背景にも大きく影響をされて選択されていたようです。
インタビューの中でも少し触れられていましたが、当時はあまり人気のない企業であった彼女の会社も現在では大学推薦だけでは入社が叶わず、面接を実施して振り落とされるケースもあり、簡単には入社できない状況だということです。
「人気はなかったけど、自分の希望した職種で働くことができる企業」に就職した彼女の最終的な選択は結果的に正しく、だからこそ10年以上もの間勤続されているのではないか?と感じました。
企業選択の際に「人気があるから行きたい」「友達から羨ましがられる」「親に認められる/安心してもらえる」という思いは、ご自身が就活を勝ち抜いていく上での「モチベーション」にするのは悪いことではありません。その気持ちは大いに利用して糧にすべきだと思います。でも、入社後、その企業の中で実際に働いていくのはみなさんご自身です。「続!"ハマるな危険" 就活生がハマってしまう+19の罠」の【+9の罠 「TDK?」の罠】でも少し触れていますが、企業選択の際は、もっと視野を広げるべきではないか?と感じさせられるインタビューとなりました。